設計の考え方

“正しく古いものは永遠に新しい”

スウェーデンの画家、カール・ラーションの言葉です。
建物を設計する際は、一時の流行に流されるのではなく、長く愛されるものになってほしいと願っています。
予算にもよりますが、工業製品の使用は出来るだけ抑え、自然素材や手仕事を優先することで、時が経つほどに風合いが増す建物を目指しています。
また、古民家再生など既存の建物に手を入れる場合は、今の建物がもつ良さを見極めて、何を残し何を変えるのか慎重に吟味します。そして、新しく付け加えるものがそれらと調和するようにデザインします。

対話の積み重ね

建築士の仕事は、機能性・予算・構造・法律…さまざまな条件を整理して、建築主の要望を最大限実現することだと考えています。
そのために最も重視しているのは建築主との対話です。
特に設計の初期段階においては様々な提案をさせて頂きます。
その案に対する意見を伺って、また案を練り直す…その繰り返しで設計の精度を高めていきます。
是非、住まいに対する要望や疑問を遠慮なくお話し下さい。

建築士の役割

現場のチェック役

建築工事はやり直しが簡単に出来ません。
また、完成すると見えなくなってしまうところも多く存在します。
建築士は、工務店とは独立した第三者として、工事が適正に行われているか、着工から引渡しまでチェックを行います。
長く使うものだからこそ、厳しい品質管理が必要だと考えています。

コストコントロール

建築士は、工務店の見積りに対しても、第三者として内容の精査を行います。
一般的な相場や建築主の要望に対して、過大な金額となっていないかチェックし、設計に対して適正な価格となるよう努めます。
建築士に設計を頼むと設計監理費がかかりますが、工事費に対してはコストダウンの効果があります。
「工務店に直接頼むのと同じ金額で、より高いクオリティのものが出来る」と考えて頂ければ幸いです。

建築主と工務店の橋渡し

一般的に、図面さえあれば誰がつくっても同じ、わざわざ建築士を雇うのは贅沢、と考えがちです。
しかし、実際には同じ図面であっても、つくり手によって全く違う印象のものとなるため、出来上がってから「こんなはずでは…」となることも多々あります。
それは、建物が素材、色つや、細かな凹凸など色々な要素から成り立っており、ひとつひとつの選択が重要な意味を持つからです。
工務店は「つくる」プロですが、建築士は「聞く」「理解する」「伝える」プロです。
建築主とイメージを共有し、それを実現するためにどういう手法をとるのがベストか、工務店とも共有するのが建築士の役割です。